うつ症状に悩む方への接し方!心の支えが患者を癒す

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選ぶのではなく組み合わせ

男の人

治療の三本柱を知っておく

うつ病の治療方法には、大きく分けて3つの方法があり、それらを組み合わせて治療が行われます。薬物療法が体に悪いなどという誤解も生まれていますが、病気の症状も重さも人によって違うので、これが治療の決定版というものはありません。本人の心身の状態、置かれている環境などに合わせて方法を選択し、治療効果を上げていくのが基本です。薬による治療は薬物療法と呼ばれ、バランスを崩してしまった脳の機能を薬によって改善していきます。個人によって処方される薬は変わり、代表的な薬が抗うつ剤です。うつの症状がある人は、脳内では神経に情報を伝える神経伝達物質が減少しており、これらの量を正常な状態にするために使用されます。いくつかの種類がありますが、脳の正常な機能を回復させるという作用はおおむね同じです。また、医師との対談やカウンセリングによるものが心理的治療です。考えや気持ちを整理し、精神的な苦痛をやわらげていくのがこの治療法になります。いくつかの治療法のうち、特に有効だと認められているのは認知行動療法です。健康保険が適用されるのは熟練した医師が行う認知行動療法になります。認知とはものの考え方や受け止め方という意味です。同じ出来事に直面しても、プラスの受け止め方をする人もいれば、マイナスの受け止め方をする人もいます。そのため、認知行動療法では、日常の生活の中で自分を縛っている行動に気づくことがスタートラインになります。そして、職場や人間関係など、病気の発症に関係していると考えられる環境的な問題を解決するのが環境調整です。家族や友人、知人、職場の人たちといった周囲の助けは、目に見えない治療法といっていいほど重要になります。最近は、人間関係によるうつ病が増えていることも考えると、すべてを病院任せにして周りは何もしなくてもいいというわけにはいかなくなっています。サポートできる人間関係や環境づくりがとても大切です。重症度により治療は使い分けられているため、これらの治療法を組み合わせて、ステップを踏むように少しずつ回復に近づけていきます。